「恐怖で息もできない」北朝鮮 “幹部粛清” の生々しい場面

さらに「恐怖を通じて国内の対南認識そのものを再編し、朝鮮半島の物理的断絶だけでなく『思想的要塞化』を完成させようとする意図だ」とし、「今後の南北関係を一層極端な対立局面へと追い込む引き金となり得る」と指摘した。

こうした動きは、金正恩体制が「二国家路線」を貫徹する過程で、内部の思想的逸脱を最大の脅威と見なしていることを示唆する。統一へのわずかな未練すら恐怖で抑え込み、物理的な国境以上に強固な「心の壁」を築こうとしている格好だ。

一方、この指示が下された後、対敵指導局内部には前例のない緊張が走っているという。

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消息筋は「現在、保衛機関は関係部門の幹部の携帯電話を検閲するだけでなく、家宅捜索も辞さない状況だ」とし、「一言の失言が政治・思想問題に発展し、命取りになりかねないとの恐怖から、幹部たちは息を潜めている」と伝えた。

特に開城工業団地や金剛山観光など、かつての南北交流を象徴する事業に関わった人物が重点監視対象となり、相次いで呼び出し調査を受けているという。幹部らはいつどのような理由で拘束されるか分からないとの不安におびえているとされる。

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