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北朝鮮国内ではかなり以前から、自国が化学兵器を研究していることが広く知られていた。60代後半のある脱北者は次のように語った。

「北朝鮮で60年代後半から化学兵器を研究しているという噂が広く拡散していた。研究の中心には韓国から来た李升基(リ・スンギ)博士がいたと言われている。数十分で数億人の敵を殺せると自慢する幹部もいた」

「当時、李博士が開発したものが『ビナロン』しかないという点を怪しむ住民が多かった。北朝鮮当局が公式に表明したことはないが、市民の間では博士が他の兵器を準備しているとの噂が広まっていた」

咸鏡南道出身の別の脱北者も、かなり以前から北朝鮮が化学兵器の開発に取り組んでいるといううわさが出回っていたと証言した。

「李博士が自然科学院の咸南咸興分院で、化学兵器開発に夢中になっていると話す住民が多くいた。故金日成主席が『化学兵器を開発せよ』と命じたといううわさも広く出回っていた」

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「北朝鮮が化学兵器開発に力を入れるようになってから半世紀が経ち、今では相当に発展しているだろう。技術に自信を持った北朝鮮が、実験を兼ねて、友好関係にあるシリアに技術提供をしたと思われる。各種制裁と経済難に苦しむ北朝鮮としては、化学兵器技術で外貨を稼ごうという思惑もあるのだろう」