中央には「6月中旬までには修復可能な軽微な損傷」と報告されているが、実際には船底の外板が約12メートルにわたって歪み、船底に破孔が生じたところもある。また、補助発電室、兵士の居室、艦橋下の制御室が浸水し、甲板上の電子通信装備や固定アンテナも破損したという。
党機関紙・労働新聞は先月23日、「当初の発表と異なり、船底に破孔はなく、船体右舷に擦過傷」と伝えているが、実際には破孔があったというのが情報筋の話だ。さらに情報筋は、「燃料タンクには問題がなかったと報告されているが、現場では『まだ確証はない』との声も出ている。もし燃料タンクが破れていたら大惨事だ。担当者の大量粛清につながりかねず、皆、心臓が凍る思いをしている」と話した。
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何があっても外観だけは
船底の破孔による浸水であれば、艦の完全な復旧には数カ月かかると見られる。
ただし、内部報告書には「隔室の排水は5日以内に完了でき、損傷した外板の交換や溶接補強には7日を要する。今月上旬までにその他装備の再組立と試験も完了可能」との記述があるという。
軍需工業部と清津造船所は、今月下旬の党中央委員会総会までに、修復済みの艦の外観を写真と映像で報告する計画を立てているという。
情報筋は「上から指示が下った以上、何があっても今月の総会までに艦を立て直し、外観を修復しなければならない」と述べた上で、「外観だけなら何とかなるだろうが、機能を完全に回復させるにはどれだけ時間がかかるか、誰にも分からない」と述べた。
