この委員長はおそらく、教条主義的に朝鮮労働党や金正恩総書記を持ち上げることで、自分の評価が上がるとでも思っているのだろうか。あるいは本気で、言葉の乱れは思想の乱れに繋がるとも考えているのかもしれない。当局が「平壌文化語保護法」を制定し、韓国風の言い回しなどを禁じたことと、軌を一にする。

(参考記事:北朝鮮の女子高生20人「禁断の遊び」で吊し上げの刑

だが、北朝鮮の多くの若者は、国や民族、革命などよりも、自分の生活の方を大切にしたいと考えている。

韓国の映像コンテンツに親しんできた彼らは、その中で描かれるような、自立した生活を自由に楽しむというライフスタイルに憧れているのだ。これは、北朝鮮が理想とする忠誠心にあふれた若者像とは大きく乖離している。そもそも目指している方向が真逆なのだ。