さらに、万病に効くクスリなどとする触れ込みで乱用する人が相次いだ。その後に取り締まりが強化されたが、いくら取り締まってもキリがないほどだ。
(参考記事:覚せい剤で一酸化炭素中毒を治す北朝鮮式治療法)今回の事件やその反応は、北朝鮮でいかに覚せい剤が蔓延しているかを示している。
中央検察所は、今回のきっかけに国内の覚せい剤犯罪を根絶すると意気込んでいるが、咸興市民の間では「どうせ何人かをスケープゴートにするだけで終わる形式的な捜査」だと見方が広がっている。
本気で取り締まれば、教育機関、咸興市当局などすべての関係者を逮捕することになり、地域社会が崩壊しかねない。体制を守るためには手加減せざるを得ないのだ。
