国連北朝鮮人権調査委員会(COI)報告書は、中国から強制送還された人々が、拷問、恣意的拘禁、即決処刑、強制中絶、その他の形の性的暴力を受けると結論付けたと述べ、国連北朝鮮人権特別報告者も2023年10月、脱北者が強制送還された場合、拷問、性的暴行、超法規的殺害にさらされるという懸念を表明したことを指摘した。
そして、「中国が亡命を希望する脱北者に適切な保護を提供し、彼らが望む場合、安全な第3国への移動を許可するよう求める」と述べた。
(参考記事:国連総会、19年連続で北朝鮮人権決議…脱北者強制送還に懸念)ガザやウクライナが世界の耳目を集める一方で、北朝鮮における人権侵害への世論の関心は下がっているが、問題は全く解決していない。それどころか、コロナによる国境閉鎖で一時止まっていた強制送還が、コロナ明けに再開された。