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同通信の報道全文は次のとおり。

破廉恥な挑発行為を正当化するのは地域の緊張状態を一層激化させる危険な結果だけを招く

【平壌7月13日発朝鮮中央通信】13日に発表された軍事論評員の文「破廉恥な挑発行為を正当化するのは地域の緊張状態を一層激化させる危険な結果だけを招く」の全文は、次の通り。

7月に入って、米国の偵察資産の偵察行為がこれ以上、看過できない挑発的性格を帯びて持続的に強行されているため、朝鮮半島での軍事的緊張状態は最悪の危機状況へ突っ走っている。

7月2日から10日までの間だけでも、米軍の空中偵察手段がわが共和国の主権が行使される経済水域の上空を無断侵入した回数はおおよそ30余回に及ぶ。

米国の挑発的な偵察行為が露骨になっている重大な事態を踏まえて、わが軍隊は空軍戦闘機をスクランブルさせて米空軍戦略偵察機を駆逐することで明白で強力な警告を送ったのはもちろん、このような行動がまたもや強行される場合、特異な事態が発生するかもしれないということもはっきりと警告した。

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これは、核と核が立ち向かっている朝鮮半島で最悪の危機を招きかねない軍事的衝突を防ぎ、危険な現状況を統制、管理しようとするわれわれの平和守護意志と忍耐心の明確な発現となる。

にもかかわらず、敵対勢力はわれわれの警告を「無理押し主張」と罵倒し、破廉恥な軍事的挑発行為を正当化してみようと盗人猛々しいというふうに振る舞っている。

南朝鮮のかいらい合同参謀本部は、米国の空中偵察手段がわが方の経済水域の上空を無断侵犯したというのは「事実と合わない根拠のない主張」だの、「挑発名分を立てるためのもの」だのと言って、上司の犯罪行為を庇護した。

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朝米関係問題に何の関わりもないかいらいがでしゃばって無分別に振る舞ったのは、米国のそそのかしによるものであったので、われわれは再三立場を宣明した。

下手人を押し立てて犯罪行為を隠してみようとする術策が通じなくなると、米国はやむを得ず面前に出て「米国は国際法が許容する任意の場所で同盟国および同志国と共に安全に、責任感をもって飛行し、航海し、作戦を遂行するのに専念している」とふざけたことを言って、あたかもわれわれが緊張を高調させているかのように図々しく国際世論を惑わしてみようと画策した。

重大なことは、最近、米国が挑発的で破廉恥な空中偵察行為を連続働いているのとタイミングを合わせて、本土から戦略爆撃機B1B編隊を朝鮮半島に近い日本の三沢空軍基地に緊急展開したことである。

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数日前、グアムの核戦略爆撃機B52Hを8機に増強した米国が、今回、またもや核戦略資産を朝鮮半島の周辺地域に追加展開したのは、最近、急増している空中偵察行為を正当化するために出まかせにしゃべる目的が果たしてどこにあるのかを示している。

今、米国は自分らの偵察機が公海の上空で国際法に従って「航行の自由」を履行したと言いふらしている。

米国が公海の上空と言い張る上空は徹頭徹尾、われわれの主権が行使される朝鮮東海の経済水域の上空であり、したがってたった一寸も譲歩できない朝鮮民主主義人民共和国の領空の一部分である。

これをはっきり知っているため、米国も今までこの水域の上空での偵察行為だけは極力自制してきたし、われわれやはり、経済水域外で強行される軍事的行動に対しては直接的な対応をしなかった。

もちろん、監視偵察能力が高い戦略偵察機RC135Sがわが経済水域外で行動するとして軍事的危険性がないのではないが、われわれは徹底的に国際法的要求に準じて行動した。

結局、今回、米国がわれわれの正当な警告を「根拠のない非難」と罵倒したのは、数十年間、自分らが踏襲してきた慣行さえ手のひらを裏返すようにしてしまう傲慢で自家撞着的醜態にすぎないことを自らさらけ出したことに他ならない。

かいらいがせん越にも言いふらしている経済水域の国際法的地位に対する「否定」なるものも、海洋法に関する国際連合条約の基本精神と当該の条項を自分らの口に合わせて解釈した強盗さながらの詭弁(きべん)にすぎない。

海洋法に関する国際連合条約には明白に、沿岸国の安全と利益を侵害しない条件で経済水域での航海の自由を保障すると規制されている。

まさに、このような論理に基づいて、かいらいも朝鮮の東海、西海、南海に「船舶統制区域」と「対空識別区域」なるものを一方的に設定しておき、わが船舶の航海をことごとに妨げているのは言うまでもなく、南朝鮮周辺の上空で繰り広げられる周辺国軍用機の飛行に対しても「侵犯」と騒ぎ立てて奔走しているのである。

かいらいの論理通りなら、われわれの艦船や戦闘機が南朝鮮地域の経済水域や「対空識別区域」の上空で情報偵察活動をするとしても、国際法的要求に基づいているとしか他には解釈されない。

また、われわれの発射体の実験が行われるたびに、その着弾点が自分らの排他的経済水域の内外にあるかから突き止める日本も問題視されなければならない。

敵対勢力は、このような現実を客観的に直視し、それに対する立場をはっきり表明すべきであろう。

こんにち、朝鮮半島情勢はいつにでも火と火、核と核が衝突する極へ突っ走りかねない危険な状況にあり、したがって破廉恥な挑発行為を正当化してみようとする敵対勢力の策動が露骨になるほど、今後の事態はなお一層予測不能に展開されるということは火を見るより明らかである。

主権はすなわち、わが国家と人民の尊厳、生命であり、核戦力を中枢とするわれわれの自衛力はいつでも主権守護の聖なる使命と任務を寸分の狂いもなく完璧(かんぺき)に遂行できる万端の態勢を整えている。

火を好む者は火に焼け死ぬものであるように、相手の主権を尊重することを知らなければ結局、自分の主権も守り難くなるであろう。

今一度、強調しておくが、われわれの主権守護意志を試してみるのは、いまなお終わっていない戦争を核戦争に拡大させうる危険な行為であることをはっきり認識し、最大限熟考すべきであろう。---