北朝鮮の朝鮮労働党法務部は今年4月4日、「反動思想文化排撃法違反少年に対する意見対策案」という提議書を中央に提出。金正恩総書記による1号批准を受けた上で、8日から全国の司法機関、安全機関に対し、韓流コンテンツなどを隠れて視聴していた少年らに対する処罰を緩和するよう指示を下した。
平壌のデイリーNK内部情報筋によれば、この指示に従い、集団で南朝鮮(韓国)のミュージックビデオを回し見して船橋(ソンギョ)、楽浪(ランラン)区域安全部(警察署)に逮捕された13歳の少女をはじめとする中学生10人が、予審科による勾留を解かれて釈放されたという。
金正恩も「降参」
これだけを聞けば、韓流の視聴などで摘発されたあらゆる若者に対し、処罰が緩和されたものと思えるだろう。だが、そうではなかった。