女性芸能人を失禁させた、金正恩「残酷ショー」の衝撃場面

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北朝鮮のデイリーNK内部情報筋によれば、軍部の工作機関である偵察総局は今月7日、要員1名と職員1名の計2名を公開処刑した。また米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)は、両江道(リャンガンド)恵山(ヘサン)市で昨年10月、韓流ドラマや映画などを視聴し、拡散させたとして摘発された高校生ら3人が公開処刑されていたと報じている。

深刻な人権蹂躙に対する国際社会の非難が高まる中でも、北朝鮮は公開処刑を止めていない。金正恩総書記は、大口径の4連対空機銃を人体に向けて使用するなど、祖父や父親にも増して恐怖政治に力を入れてきた。

思い返すと、金正恩氏が公開処刑を乱発し始めたのは、今から10年前の2013年頃のことだった。その代表的な事例が、銀河水(ウナス)管弦楽団と旺載山(ワンジェサン)芸術団の芸能人9人の処刑だった。理由はポルノビデオを秘密裏に作ったからだとか、そうではなく李雪主氏の結婚前の「異性関係」と関連があるのだとか、ふたつの説が囁かれている。

金正恩氏の寵愛を受け、2012年3月には金日成勲章を授与されていた銀河水管弦楽団だったが、その運命は翌年になり暗転する。

2013年7月28日に行われた「祖国解放戦争勝利60周年慶祝音楽会」の直後から、「銀河水管弦楽団が強制的に解散させられた」との未確認情報が流れた。時を同じくして北朝鮮の音楽コンテンツを扱うサイトから銀河水管弦楽団の名前がいきなり削除された。楽団が公式メディアに登場することもなくなり、解散は決定的と見られるようになる。

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処刑は2013年8月20日に行われた。内部関係者によると、彼らは北朝鮮の戦勝60周年を記念する行事(2013年7月27日)の4日後に逮捕され、3週間後に処刑されたのだ。

公開処刑が行われた平壌市順安(スナン)区域の姜健総合軍官学校の射撃場には、芸術団を直轄する中央党組織指導部の関係者はもちろん、宣伝扇動部の関係者、内閣文化省の関係者、主な文化芸術関連組織を管轄する党組織と宣伝部門の関係者、功勲俳優クラス以上の芸術家ら約2000人がいたことが確認されている。

処刑は午後4時から約1時間にわたって行われた。自動小銃の一斉射撃で、人体がズタズタにされる様子を最前列で「見学」することを強制された女性芸能人の中に、失禁しなかった女性はいなかったと言われる。

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RFAによれば、アムネスティ・インターナショナルの死刑制度の専門家であるキアラ・サンジョルジオ氏は、次のようにコメントしている。

「北朝鮮では、明白な証拠や弁護人もなしに死刑が速やかに宣告されているとの脱北者証言と、関連資料があります。それだけでなく、時には北朝鮮の国内法上も死刑に当たらない軽微な事案においても公開処刑が執行されていることを、強く憂慮しています」

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9人の芸能人がどのような罪状で処刑されたかは詳らかでない。いずれ金正恩体制が揺らぎ、北朝鮮の人権状況の改善が期待できる日が来るならば、こうした事案のひとつひとつが検証され、体制が国民に対してどのような罪を犯していたかが、具体的に暴かれねばなるまい。