金正恩命令で「忍び逢い」を摘発された男女の悲惨な運命

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咸鏡北道の清津(チョンジン)出身のある朝鮮人民軍(北朝鮮軍)の兵士Aさんは、韓国との軍事境界線にほど近い黄海南道(ファンヘナムド)の軍部隊で長年に渡って勤務してきた。

軍に入って8年で、朝鮮労働党に入党する機会を得た。除隊後に社会に戻ってから、幹部へと昇進するために欠かせないステップだ。

入党には、入党請願書と党員2人の入党保証書が必要なことから、部隊や職場の党委員会の実力者の推薦を得なければならず、そのためには様々な形のワイロが必要になる。軍の女性兵士などは、入党と引き換えに「マダラス」と呼ばれる性上納を強いられることすらある。

(参考記事:北朝鮮軍を蝕む女性兵士への「マダラス」と呼ばれる性上納強要

Aさんの年齢は詳らかでないが、兵役の途中で部隊の近所に住む女性と知り合い、付き合うようになり、事実婚の関係となった。女性の家に入り浸り、子どもをもうけた。