朝日新聞は19日、「米国がロシアとの中距離核戦力(INF)全廃条約から離脱したことを受け、中国が8月、米国の新たな中距離ミサイルを配備しないよう日韓に警告していたことがわかった」と伝えた。
同紙によれば、日中韓が8月に北京で外相会談を行った際、中国の王毅外相は河野太郎外相(当時)との2国間会談で、「日本に米国の中距離ミサイルが配備されれば、日中関係に重大な影響を及ぼす」と発言。中韓外相会談でも、韓国の康京和(カンギョンファ)外相に同趣旨の発言をしたという。
米国が迫る「踏み絵」
米国が新たな中距離ミサイルの開発と配備に前のめりになっているのは周知のとおりで、配備候補地には当然、日本と韓国も入っていると考えるべきだ。配備構想が具体化すれば、両国とも中国との間に難しい問題を抱えることになる。
とりわけ厳しい状況に追い込まれそうなのが韓国だ。