ラリった中学生が軍人を襲撃…北朝鮮「薬物汚染」の末期症状

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

ソウル五輪に対抗するため、1989年に平壌で開いた第13回世界青年学生祝典の負債が国家財政に重くのしかかったうえ、共産圏の崩壊で援助も停止。クビが回らなくなっていた金日成主席は、国家的にアヘンを栽培するよう指示を下し、両江道の普天(ポチョン)郡儀化里(ウィファリ)をアヘン農場に指定した。

栽培は成功し莫大な外貨を稼ぎ出したが、アヘンは国内にも流通し、多くの中毒者を生んだ。金正日総書記は、中毒者を見せしめで集団処刑し、アヘンより管理しやすい覚せい剤の製造に重きを置くようになったが、今度はこれが国内で蔓延した。

2007年2月には、咸鏡北道(ハムギョンブクト)の朝鮮民主女性同盟会寧(フェリョン)市委員長が、人民武力省傘下の貿易会社社長の夫らと共謀し、覚せい剤を密輸、密売していたことが発覚し、逮捕されている。

(参考記事:北朝鮮の現職市女性同盟委員長の自宅から覚せい剤15キロ発見

北朝鮮当局は「苦しいときの麻薬頼み」から抜け出せていないようで、国際社会の制裁による外貨不足から抜け出すべく、アヘン栽培に再び力を入れているようだ。平安南道(ピョンアンナムド)の高級中学1〜2年生(14〜15歳)の生徒の大半が、両江道(リャンガンド)、咸鏡道(ハムギョンド)の大規模なアヘン農場に動員されたと伝えられている。

(参考記事:外貨不足の北朝鮮、子どもたちを「アヘン栽培」に強制動員