「数年前から、地方都市では売春行為が盛んに行われるようになるとともに、自宅をそのための場所として提供し、使用料を稼ぐ住民が現れた。視覚障碍者たちも仕方なく、自分たちの寮を提供するようになったのだ。しかも、目が見えない彼らには、売買春を行う男女の顔がわからない。それを幸いとばかりに利用者が増え、噂が広まった」(2人目の消息筋)
(参考記事:コンドーム着用はゼロ…「売春」と「薬物」で破滅する北朝鮮の女性たち)
そして地元当局はこれまでにも、売買春の取り締まりキャンペーンがある度にこの建物を標的にし、視覚障碍者たちだけを責め立ててきたという。生き延びるため、仕方なく売春に走る北朝鮮の人々を巡っては、こうしたエピソードが枚挙に暇がないのである。