結局、責任を問われた幹部は3人で、ひとりは「警告」、もうひとりは「厳重警告」の懲戒を受け、もうひとりは左遷されたという。これが一頃の金正恩氏であれば、現場で怒鳴り散らして責任者を銃殺し、「怒りの動画」をテレビで公開したことだろうが、金与正氏はさすがにそこまでしていない。
(参考記事:【動画】金正恩氏、スッポン工場で「処刑前」の現地指導)一方、こうした一連の出来事が事実であれば、非常に示唆的で興味深い。平壌市党委員会がからむような重要事件の処分は、北朝鮮国内の政務と人事を一手に掌握する党組織指導部で行うのが普通だ。
そのような重要案件が金与正氏の手に委ねられたということは、権力中枢における彼女のパワーが一段と増したこと見ることもできる。