世界的な「話題」を振りまく金正日ロイヤルファミリーはメディアのターゲットになっている。もちろん、エリック・クラプトンのコンサートを見るために、わざわざシンガポールをまで行き、1週間も滞在して15日に帰国した金正哲に対しても取材陣の熱は帯びる。
日韓の主要メディア取材陣は、金正哲のシンガポール訪問が伝えられて以降、次から次へ現地に到着して彼を追跡し、取材内容はリアルタイムでインターネットを通じて広まっている。
この事実が、北朝鮮内部に知らされるのは時間の問題だ。北朝鮮内部の住民の多くが脱北者とは直接に電話をし、対北放送などを通じて住民は外部情報に接するという点で金正男の来日騒動の当時とは、環境が大きく変わる。金正日も困惑するしかないだろう。
北朝鮮の住民は、金正日に「正哲というもう一人の息子がいる」という事実を知る。「王子の乱」は終わったのかもしれない。