朝鮮学校の最大の後援者は北朝鮮政府だ。北朝鮮政府は北朝鮮国内で作った教科書を無料で提供し、人件費や奨学金を送る。北朝鮮系の大学で、東京にある朝鮮大学には、毎年2~3億円を後援しているという。10年ほど前から、北朝鮮の経済が急速に悪化したにもかかわらず、毎年支援が続いていると、副校長先生は語った。
また、この学校だけの珍しい行事もある。3年生の北朝鮮修学旅行だ。これも北朝鮮政府の支援で、観光や宿泊費が無料だという。生徒たちは北朝鮮の現地の生徒と交流もして、10日間、平壌や板門店、沙里院、白頭山などを観光する。
この学校の卒業生のチェ・ミホ(19歳, 大学生)さんに、北朝鮮でどのような印象を受けたか聞いて見た。彼女は、”日本で知られているように、悲観的なイメージだけではない”と述べ、”苦労する人民もいるが、明るくて笑いがある社会であると、皆が感じて帰って来る”と答えた。