北朝鮮「アブナイ男女の文化」(5)
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面本連載の1回目でも言及したが、北朝鮮の首都・平壌では現在、若い女性たちが「ダンナ作業」――つまりは金持ち男性のスポンサー探しに精を出しているという。
金正恩氏の「噂」
脱北者で韓国紙・東亜日報の記者であるチュ・ソンハ氏の近著『平壌資本主義百科全書』によれば、平壌の高級レストランでは髪を金色に染め、ミニスカートにブランド物で着飾った若い女性が「ダンナ作業」を行っている姿が頻繁に見られるという。同著で証言している平壌の富裕層の男性によれば、彼女らの大部分は音大生や歌手の候補生だ。
この経歴を見て、金正恩党委員長の妻である李雪主(リ・ソルチュ)夫人を思い浮かべる人も少なくないのではないか。
(参考記事:金正恩氏「美貌の妻」の「元カレ写真」で殺された北朝鮮の芸術家たち)といっても、李雪主氏が「ダンナ作業」を行っていたという意味ではない。北朝鮮で名門の音大生や歌手の候補生といえば、美女の代名詞であるという程度のことである。
この男性はまた、次のように語っている。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面「(富裕層など)最高位層を監視する保安員(警察官)たちはこの女性たちを見て『日本人かな、シンガポール人かな』と首をかしげる。捕まえたりしません。(中略)いっしょに遊んだ女の子が気に入って、夜明けに海を見せてあげると言って(東海岸の)元山まで走ったこともありました。すっかり酔っぱらって。平壌から車で2時間も行けば元山です。帰ってきたら、女の子にブランド物を買ってあげたりして」
どこの社会にも、カネと権力を誇示し、若い女性を愛人にしようとする男性たちが少なからずいる。問題は、若者同士の普通の恋愛すら自由とは言えない北朝鮮で、どのようにして若い女性たちが、このような積極的な行動に出るようになったかだ。
その心理の深い所は想像するしかないが、まず間違いないのは、男性の側のやりたい放題が、彼女らにそのような行動を促したのだろうということだ。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面美女応援団の主な人材供給源ともなっている名門女学院は、権力者の男性たちのターゲットにもなってきた。
(参考記事:「エリート女学校長は少女達を性の玩具として差し出した」北朝鮮幹部が証言)金正恩氏は、父の金正日総書記ほどにはハデな女性遍歴は知られていない。しかしそれでも、「模範的」とは言い難い噂も聞こえてくる。
(参考記事:北朝鮮「秘密パーティーのコンパニオン」に動員される女学生たちの涙)それでいて「非社会主義的現象の根絶」を声高に叫び、風紀取り締まりをやたらに強めたところで、それが社会に意味ある変化をもたらすことは絶対にないだろう。