韓国では今のところ文在寅氏の支持率が高く、任期満了後も彼と同じ系統の政治家が後継政権を率いる可能性が高い。そうなれば、南北対話では人権問題が先送りされる状況が続くだろう。
しかし、米国ではそうは行くまい。次期大統領選でトランプ氏が再選せず民主党の候補者が当選したり、その次の大統領選で共和党が政権維持に失敗したりすれば、民主党は北朝鮮の人権侵害を本格的に追及するかもしれない。仮に、それまでに非核化が完了していたとして、金正恩氏は再び核武装に走るだろうか。
これはなかなか難しい問題だが、北朝鮮を巡っては「核」の次は「人権」が最大のテーマになるであろうことは確かだと言えるだろう。
(参考記事:抗議する労働者を戦車で轢殺…北朝鮮「黄海製鉄所の虐殺」)