米政府系のボイス・オブ・アメリカ(VOA)は7日、民間の衛星写真を分析した結果として、北朝鮮・平壌近郊にあった大陸間弾道ミサイル(ICBM)組み立て施設が完全に解体されたと報じた。
この組み立て施設は平安南道(ピョンアンナムド)の平城(ピョンソン)に位置する自動車工場内にあった。VOAは「1日時点で、施設があった場所には布らしき物が置かれているだけで、建物や建築資材は全くなかった」と伝えた。VOAによると、7月には施設の解体が進む様子が捕捉され、最新の写真では構造物がそっくり消えた。
北朝鮮の軍幹部にとって、このようなミサイル能力の削減は、非核化同様に複雑な思いを抱かせるものかもしれない。飢えや性的虐待のはびこる北朝鮮軍は、弾道ミサイル部隊や一部のエリート部隊を除き、ほとんど戦力として期待できないからだ。
(参考記事:北朝鮮女性を苦しめる「マダラス」と呼ばれる性上納行為)また、北朝鮮軍は弾道ミサイル技術を完成させるために、多大な犠牲を払ってきた。