北朝鮮メディアは最近も、「拉致問題は解決済み」であるとの主張を繰り返している。
(参考記事:日本の拉致解決主張は「縁談に葬式の話」…北朝鮮メディア)それだけではない。北朝鮮の内閣などの機関紙・民主朝鮮は12日、「朝鮮民族に強行した天人共に激怒する日帝の罪悪」と題した論評を通じて日本を非難した。朝鮮中央通信が伝えた。
同日、シンガポールでは米朝首脳会談が行われ、両国関係の改善がアピールされた。北朝鮮は敢えてこれと同じタイミングで日本に非難の矛先を向けた形だ。北朝鮮メディアは最近、米韓両国に対する非難を控えているが、日本に対する非難だけがヒートアップしている。(参考記事:「安倍と手を切れ」「ウェイトレス返せ」金正恩氏が韓国を脅迫)
これは、まず間違いなく金正恩氏の考えによるものだ。なぜなら北朝鮮のメディア戦略は、同氏が直接指揮していると見られるからだ。(参考記事:金正恩氏が自分の“ヘンな写真”をせっせと公開するのはナゼなのか)
しかも、非難のネタは「歴史問題」である。