アサド氏はまた、「金正恩閣下の卓越した政治実力、賢明な指導によって最近、朝鮮半島で大きな肯定的出来事が起こっている」と称賛。「シリア政府は今後も、朝鮮指導部の全ての政策と措置を全面的に支持し、朝鮮との友好関係を変わることなく強化し、発展させていく」などと述べた。
周知のとおり、シリアのアサド政権と米国は激しく対立している。さらに、北朝鮮はトランプ政権が核合意から離脱したイランとも親密だ。
仮に、金正恩氏が今後も米国や韓国などとの対話を成功裏に進めるならば、いずれ国際社会で一定の発言力を持つ、有力な国家指導者にならないとも限らないだろう。
高英起(コウ・ヨンギ)
1966年、大阪生まれの在日コリアン2世。北朝鮮情報専門サイト「デイリーNKジャパン」編集長。北朝鮮問題を中心にフリージャーナリストとして週刊誌などで取材活動を続けながら、テレビやラジオのコメンテーターも務める。主な著作に 『脱北者が明かす北朝鮮』 、 『北朝鮮ポップスの世界』 (共著) 、 『金正恩 核を持つお坊ちゃまくん、その素顔』 、 『コチェビよ、脱北の河を渡れ ―中朝国境滞在記―』 など。