ちなみに金養建氏は、韓国との交渉経験も豊富な北朝鮮外交のキーパーソンのひとりだったが、その死因については「謀殺説」も取り沙汰された。しかし筆者は、本当に事故死だった可能性が高いと考えている。北朝鮮では、金正恩氏自身も「走り屋」と知られている通り、高位幹部がクルマでガンガン飛ばし、事故を起こす例が珍しくないとされるためだ。
(参考記事:金正恩氏の「高級ベンツ」を追い越した北朝鮮軍人の悲惨な末路)本題に戻ろう。たしかに朝日が指摘するとおり、金日成主席にせよ金正日総書記にせよ、北朝鮮の最高指導者は国民に弱気な表情を決して見せなかった。