デイリーNKの内部情報筋によると多くの住民が「暇さえあれば外国の映画を見て山海珍味を楽しむ青二才(正恩氏のこと)を誰が好むか、親父よりももっと酷いヤツに見える」と語っていると伝える。2009年のデノミネーション(貨幣改革後)に脱北したキム氏は次のように語った。
「人民が飢えに苦しみ生きるのに疲れ果てている中で、後継者に対して良い話をする人がいるだろうか。私は北朝鮮の郵便局で仕事をしていたが、講演でキム大将(※金正恩氏)の名が出る度に、腹の底では悪口を言っていた。北朝鮮の住民が金正恩を見れば金日成を思い起こすよりも、熊や豚を連想するのが自然だろう」
こうした風潮が拡がるのをふせぐため、北朝鮮当局も金正恩氏に関する噂に関しては躍起になって取り締まりを行っているが、住民たちの口を防ぐには限界があるようだ。