また、朝日新聞は8日、両江道の三水(サムス)で、韓国の歌50曲を聞いてダンスし、USBメモリーにコピーして他人に渡そうとした未成年6人に対する公開裁判が行われ、4人に労働鍛錬刑1年、2人が教化所(刑務所)送りの判決を受けたと報じた。
あるデイリーNKの内部情報筋は、「韓国芸術団の公演を労働新聞が報じたことで、これからはわが国民も韓国の歌を聞いて踊っても良いのではないかと思い始めている人々が多いが、(金正恩氏が)いつ心変わりするかわからないので、今は黙っておとなしくしておくべきだという声も少なくない」と語っている。
(参考記事:アダルトビデオも拡散…金正恩氏も手を焼く北朝鮮国民「心の抵抗」)高英起(コウ・ヨンギ)
1966年、大阪生まれの在日コリアン2世。北朝鮮情報専門サイト「デイリーNKジャパン」編集長。北朝鮮問題を中心にフリージャーナリストとして週刊誌などで取材活動を続けながら、テレビやラジオのコメンテーターも務める。主な著作に 『脱北者が明かす北朝鮮』 、 『北朝鮮ポップスの世界』 (共著) 、 『金正恩 核を持つお坊ちゃまくん、その素顔』 、 『コチェビよ、脱北の河を渡れ ―中朝国境滞在記―』 など。