2016年11月には両江道(リャンガンド)恵山(へサン)で、「金正恩を打倒しよう」と書かれたビラが発見された。その翌月には、咸鏡北道(ハムギョンブクト)の清津(チョンジン)で、「人民のかたき、金正恩を処断せよ」という反体制的な落書きが見つかった。
北朝鮮の国民は、洗脳された「ロボット人間」ではない。制限されているとはいえ、海外の情報と接する機会も増えており、自分たちがどのような状況に置かれているかも知っている。だから、人々が金正恩体制に反感を募らせるのは当たり前なのだ。
当局はこのような場合、他の事件を半ば放置してまで大々的な捜査を行う。