金正恩氏が平昌五輪に送り込む「手段を選ばぬ男」の正体

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金英哲氏らは27日に、文大統領と会談する予定だという。金正恩氏が制裁対象となっている金英哲氏を送り込んだのは、制裁緩和が狙いであるとの指摘がある。それだけでなく、強硬派として目される人物を送り込むことによって文氏の南北対話への本気度を計る思惑もあるのかもしれない。

金英哲氏は約30年前の南北会談に加わったことが、出世階段を上がるきっかけとなった。そして今度は団長としてソウルに乗り込む。工作機関のトップを務め、南北対話にも関わった実績を持つ手強い人物に、文氏がどのように相対するのか注目される。

高英起(コウ・ヨンギ)

1966年、大阪生まれの在日コリアン2世。北朝鮮情報専門サイト「デイリーNKジャパン」編集長。北朝鮮問題を中心にフリージャーナリストとして週刊誌などで取材活動を続けながら、テレビやラジオのコメンテーターも務める。主な著作に 『脱北者が明かす北朝鮮』 『北朝鮮ポップスの世界』 (共著) 、 『金正恩 核を持つお坊ちゃまくん、その素顔』 『コチェビよ、脱北の河を渡れ ―中朝国境滞在記―』 など。

脱北者が明かす北朝鮮 (別冊宝島 2516) 北朝鮮ポップスの世界 金正恩 核を持つお坊ちゃまくん、その素顔 (宝島社新書) コチェビよ、脱北の河を渡れ―中朝国境滞在記