彼によると金英哲氏は「非常に聡明な人物だった」という。一方、「一度何らかの目標を定めたら、いかなる手段と方法を使ってでも必ず達成する性格だ」とも伝えた。
金英哲氏は1989年2月の南北当局者会談の予備接触に、北朝鮮代表として出席し、1990年9月の第1回南北高位級会談にも、北朝鮮側代表団の一員として出席した。この時の働きが金日成主席の目にとまり、公に「別名」を名乗るという特別な許しを得ている。
2009年には朝鮮労働党と朝鮮人民軍の特殊工作機関を統合して設立された偵察総局の初代総局長に就任した。偵察総局は、昨年2月13日に起きた金正男氏暗殺事件にも関与したと囁かれている。