米国のペンス副大統領は9日、平昌冬季五輪の開会式出席に先立ち、韓国海軍第2艦隊の哨戒艦「天安」記念館を訪問する。天安は2010年3月、北朝鮮により撃沈され、乗組員46人が犠牲となった。
また、ペンス氏は同日、ソウル市内で4~5人の脱北者と面会する予定だ。さらに、北朝鮮に抑留され、昏睡状態で解放された直後に死亡した米国人大学生・オットー・ワームビアさんの父親もペンス氏に同行する。トランプ米大統領は、ワームビアさんが北朝鮮で拷問されたと主張している。
(参考記事:「性拷問を受けた」との証言も…北朝鮮は外国人に何をしているのか)これに先立ち、トランプ氏は2日、ホワイトハウスに脱北者6人を招き、北朝鮮における人権侵害の状況を聞き取った。
この一連のトランプ政権の動きは、北朝鮮とは「対話しない」との姿勢を鮮明にしたものと言える。何故なら、北朝鮮が核開発に突き進んだ裏には、国際社会による人権侵害追及があったからだ。