金正恩「拷問部隊」の飢餓状態でただよう不穏な空気

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そんな時代でも、配給が得られていたのが国家保衛省(秘密警察、当時は国家安全保衛部)と人民保安省(一般警察、当時は社会安全部)の関係者だ。独裁体制を支える「恐怖政治」の執行機関として、軍よりもはるかに厚遇されていたからだ。

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とくに、政治犯に対する拷問や公開処刑を担当する国家保衛省の権限は絶大であり、彼らなくして今日の金王朝はなかったとも言える。

しかし今、そんな彼らに対する配給が止まってしまっているという。咸鏡北道(ハムギョンブクト)の情報筋が、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)に伝えたところによると、配給が途絶えたのは昨年末からのことだ。