これに対して、日本はどのように対応すべきか。「北朝鮮の遠吠えなど捨て置けば良い」との意見もあるだろう。個別の非難についてはそのとおりだ。しかし中長期的に、北朝鮮に対してどのような戦略で臨むかについては、いいかげん本格的に検討すべきではないか。
最近の北朝鮮の対日非難の中身は、主に軍備増強に対してのものだ。日本政府は「いずも型」護衛艦の空母化や、長距離巡航ミサイルの開発を検討している。こうした動きに対して「海外膨張の野望をなんとしても実現してみようとする危険極まりない妄動だと言わざるを得ない」(民主朝鮮10日付)などと言っているのだ。
しかし、水爆を保有して「核強国」になったと誇り、米国と対決すると息巻いている国がこの程度の動きにムキになるのもおかしな話だ。