金正恩氏の「寂しい誕生日」に込められた意味

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ロッドマンの訪朝は謎多き金正恩氏のプライベートの一面を知る点で大いに役立った。一方、ロッドマン一行を接待するパーティーでは、名門学院から女学生たちがコンパニオンとして動員された。乱痴気騒ぎに付き合わされた彼女たちは陰で泣いていたという。

(参考記事:北朝鮮「秘密パーティーのコンパニオン」に動員される女学生たちの涙

ただ、昨年と今年は特別なイベントもなく、いたって静かに過ぎた。祖父・金日成主席や父・金正日総書記のように、そろそろ自分の誕生日を「民族の祝日」に制定するのでは、との観測が毎年出るが、そうした動きは見られない。

その理由については、「若さを気にして自制しているのではないか」との分析が各方面から聞かれる。たしかに、祖父の誕生日が祝日に指定されたのは62歳(1974年)のときで、父は40歳(1982年)のときだった。金正恩氏が「もう少し待とう」と思ったとしても不思議はない。

しかしそれよりは、金正恩氏は母親の出自を気にしているのではないか、というのが筆者の見方である。