穀物をひろって食べる兵士たち…北朝鮮軍の弱体化が進む

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北朝鮮では1990年代、社会主義的な計画経済と国民への配給システムが事実上、崩壊。その後はなし崩し的に市場経済化が進んでいる。それに伴い、市場での商売に励む国民の購買力が増し、その力強い需要に応える形で、食糧供給が改善してきた。

しかし、その例外に置かれているのが軍隊だ。規律に縛られた兵士たちは商売に取り組むことができず、現金収入を得られないから市場で食べ物を買うことができないからだ。

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米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)の情報筋によると、両江道(リャンガンド)駐屯の国境警備隊は、兵士たちに2ヶ月から3ヶ月の長期休暇を与えているという。故郷に帰って食糧を調達する「食料確保休暇」というのがその名目だ。軍部隊では、畑を耕して不足する食糧を少しでも補おうとしているが、作況があまりよくないようだ。収穫期の10月には、あちこちの畑で落穂ひろいをする兵士の姿が目撃され、民間人から「なんと気の毒な」と同情されている。

困窮しているのは軍官(将校)も同じだ。