穀物をひろって食べる兵士たち…北朝鮮軍の弱体化が進む

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理由の一つとして挙げられるのは、当局が農民から収奪する軍糧米(軍に送る穀物)の量が減らされたことだ。

RFAの咸鏡北道(ハムギョンブクト)と慈江道(チャガンド)の情報筋によると、当局は昨年まで大量の穀物を軍糧米として供出させていたが、今年からは方針を変えたという。

情報筋が、自分の畑でこの1年間で収穫したトウモロコシは31トン。国家の穀物生産計画に従えば37.5トンを供出する義務がある。ところが、すっからかんになることを予想していたのに、12トンが分配されたという。

このような指示の背景を巡っては、中国が原油の供給を中断したため、トラックを動かす燃料が足りないから集荷できないという説と、金正恩党委員長が「制裁に抗うためには、まず農民に腹いっぱい食べさせなければならない」として分配を増やす指示を下したという説が出回っている。

また、「軍糧米用の穀物は制裁強化前に中国とタイから輸入してあり、そのため供出量が少なくて済む」との話を、慈江道の労働党幹部から聞いたと情報筋は述べている。

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しかしそれにしては、兵士たちの苦境は変わらない。