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北朝鮮ではもともと、高級幹部を除く個人宅への固定電話の設置は認められていなかったが、平壌では1990年代末、地方では2000年代初頭から認められるようになった。2010年ごろからは、ビジネス目的で固定電話を設置する人が増えた。その理由は、携帯電話より通話料が安いからだ。

そして利用者の増加は、番号変更で困る人が増えることを意味する。実際、固定電話ばかりを使っていた商人は、今回の電話使用禁止令にほとほと困り果てている。

他の地域から品物を仕入れていた業者は、取引先の担当者の固定電話に連絡していたのだが、今回の措置で連絡が取れなくなり大慌てだ。そこで、友人・知人のネットワークを総動員して、なんとかして携帯電話の番号を探り出そうとしているという。

また、咸鏡北道(ハムギョンブクト)の情報筋によると、現地の市場では、平壌郊外の平城(ピョンソン)の市場の商人と連絡がつかずに慌てている人が多いという。