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このような期待は暴走する傾向にあり、昨年5月の朝鮮労働党第7回大会に際しては、「全国民に、45インチの高級液晶テレビなどの高級家電が配られる」という荒唐無稽な噂が立ってしまった。

配られなければ、金正恩氏の評判が下がることになるため、政府関係者は相当の負担を感じているかもしれない。

ところで、2012年1月30日の労働新聞に初めて登場した「万里馬」という言葉は、過去の「千里馬(チョンリマ)運動」や「速度戦」といった、旧態依然とした大増産運動の焼き直しに過ぎないと思われ、それは北朝鮮国民にも見抜かれてしまっている。

韓国のNGO・脱北者同志会の徐宰平(ソ・ジェピョン)事務局長はデイリーNKのインタビューに、北朝鮮国内から「万里馬も千里馬もどっちもどっち」「どうせわれわれをこき使うための手段」という冷淡な反応が出ていると述べている。