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在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)傘下の保険代理店「金剛保険」(本店・東京都荒川区)が昨年末、整理回収機構(RCC)に預金を差し押さえられる直前、複数の銀行口座から現金を一斉に引き出して財産隠しをした疑いが強まったとして、警視庁は17日、強制執行妨害容疑で同社の関係先の捜索を行った。

朝鮮総連は青年や女性、経済、スポーツなど分野別の活動を行う「傘下団体」と、出版や貿易などの経済活動を行う「事業体」を複数抱えている。金剛保険は事業体の中でも随一の高収益を上げてきた。

ただ、経営破綻して2002年に解散した在日朝鮮人系の金融機関「朝銀東京信用組合」の不良債権処理が進む過程で、金剛保険の資産の所有権はRCCに移っていたもようだ。

だが、金剛保険側は2016年後半、RCCによる資産の差し押さえを免れるため、同社が管理する口座から現金を引き出すなどして隠し、強制執行を妨げたとされる。