1960年代の韓国の新聞には、「キャラメルと間違えてサントニンを毎日舐めていた15歳の少女が病院に運ばれた」「毎月サントニンを服用していた5歳の幼児が中毒死した」など、サントニンの副作用のひどさを物語る記事が散見される。
ちなみに、アルベンダゾールは1錠2000北朝鮮ウォン(約26円)、サントニンはその半額で売られているが、後者は効果が薄いため、あまり売れないとのことだ。
高英起(コウ・ヨンギ)
1966年、大阪生まれの在日コリアン2世。北朝鮮情報専門サイト「デイリーNKジャパン」編集長。北朝鮮問題を中心にフリージャーナリストとして週刊誌などで取材活動を続けながら、テレビやラジオのコメンテーターも務める。主な著作に 『脱北者が明かす北朝鮮』 、 『北朝鮮ポップスの世界』 (共著) 、 『金正恩 核を持つお坊ちゃまくん、その素顔』 、 『コチェビよ、脱北の河を渡れ ―中朝国境滞在記―』 など。