今年、弾道ミサイル発射など軍事部門の視察が目立っていた北朝鮮の金正恩党委員長だが、最後にミサイルを発射した9月15日以降は、民生・経済部門を集中的に訪れている。11月21日には国営の朝鮮中央通信が、勝利(スンリ)自動車連合企業所を視察したと伝えている。
公道で遭遇したら危険
1950年に設立された同企業所は、その8年後に北朝鮮初のトラックを組み立てたことで知られ、故金正日総書記は9回、故金日成主席は19回も訪れている。
同通信によれば、「金正恩委員長は、自らトラックに乗って運転しながら5tトラックの性能と技術的特性を具体的に確かめた」という。実際、同通信が配信した写真の中には、金正恩氏がトラックのステアリングを握り、わずかに動かしてみたような場面のものもある。
平壌市民の間では、金正恩氏が「深夜の走り屋」としての横顔を持っていることが知られている。
(参考記事:「金正恩氏は深夜の走り屋」説は本当だった! 人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面それだけに、5tトラック程度の運転は容易いものなのだろう。