「(金正恩氏は)敵対勢力がわれわれの前途を阻もうとあがくほど、朝鮮労働者階級の不屈の精神力はよりいっそう強まり、世界を驚かす偉大な奇跡を生んでいるということを、新たに生産された5tトラックが実証していると力を込めて述べた。(中略) また、国の経済を発展させ、国力を強化するにはトラックを自前で生産することがとても重要であるとし、近代的なトラックを量産できるよう、連合企業所を新世紀の要求に即して改築近代化しなければならないと述べた」
一見、特別な発言ではないようにも思えるかもしれないが、北朝鮮経済の実情を踏まえると、なかなか重要なことを言っているのだ。
北朝鮮では、社会主義的な計画経済が破たんし、なし崩し的な市場経済化が進んでいる。国際社会から制裁を受けても容易に崩壊しないのは、市場でのビジネス(内需)が拡大し、経済の足腰が強くなったからだ。