金正日の訪中によって中朝友好関係が再度確認されたと評価されているが、今後天安艦問題解決に向け対中外交を強化しなければならないという指摘が続いている。天安艦事件に対する本格対応段階で対中外交が最大課題に浮上している。

韓国政府は先月30日に開かれた中韓首脳会談での胡錦濤の反応を肯定的と受け止めていた。しかし、金正日が天安艦事件の原因究明過程に中国を訪問し、歓待を受け首脳会談を行った為、韓国は外交的に不快感を浮?ｵた。これに対し中国の外交部は『内政干渉』とし、韓国の態度を批判した。

今後、韓国政府は天安艦事件と関連し客観的で科学的な調査を通じて、中国を説するという立場を再度強調している。

しかし、中国の反応は冷たい。チャン・ウィ中国外交部報道官は中朝首脳会談が終わった時点で、『天安艦事件が北の仕業』との韓国の報道に対し『推測報道』と一蹴した。

予想外の展開を見せている為、今後は中国を説得する為の様々な外交努力をより一層強化するとされている。

政府当局者は7日、天安艦事件への中国の協力の可能性について、「これまで中国は国連安保理の北朝鮮制裁に対し協議をした経歴がある。既に天安艦と関連して中国政府と会話を行っている」と話した。

この様な政府の立場と違い、今回の事件を契機に対中戦略を新しく練らなければならないとの意見も提示されている。現状況で政府がいくら中国に説得努力を行っても効果は期待でず、中国を圧迫する戦略が必要だという指摘だ。

キム・テホ ハンリム国際大学教授は7日、本紙との通話で「天安艦事件を契機に対中戦略を深刻に悩まなければならない。中国は朝鮮半島の安定を阻害する措置を米韓が取れば反対するが、これを逆に利用し軍事的な面で象徴的な措置を取り中国を圧迫すれば効果を発揮するだろう」と見通した。

匿名を要求した中国専門家も「今回の天安艦事件と関連して中国に期待する事は無い。軍事的な報復措置ではないが、今後は北の潜水艇や潜水艦が捕捉された場合、直ちに軍事対応を行うと米韓が合意をすれば、中国は圧迫を受けるだろう」と話した。

また、天安艦事件の調査結果が出る15日頃に日中韓外交長官会談が予定されており、今月末には日中韓首脳会談参加の為に温家宝総理が訪韓する。