北朝鮮は5月1日の国際メーデー慶祝中央行事を例外的に平壌ではなく、新義州で行う事を決めたと30日午後に確認された。
新義州の内部消息筋はこの日、“5.1節を迎え記念中央行事が、新義州で開かれる。現在、楽園機械連合企業所内に行事場所が準備されており、（1日）夜には祝砲行事も開かれるだろう」と話した。
消息筋は「この日午後から内閣や中央党幹部が続々と新義州に到着している。楽園企業所と隣接した新浦香駅周辺や中央幹部が宿泊する鴨緑江ホテル周辺には、国家安全保衛部、人民保安部所が警戒を行っている」と伝えた。
消息筋は金正日の出席に対して否定的な立場を取った。
“もし『1号行事』が準備されているとするならば、数日前から市内の水清掃をするなどの大騒ぎがあったはず。今、保安員や保衛員が新義州市内に配置されているが。将軍様が来られる雰囲気ではない」と話した。
人気記事：「女性１６人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面北が新義州楽園企業所を5.1国際メーデー慶祝行事場所に選定した背景について丹東現地では、色々な観測があふれている。
まず朝鮮戦争60周年、国際メーデー120周年を迎え、朝鮮戦争時に楽園企業所労働党員が見せた模範事例に注目を集める事によって、『2012年強盛大国建設』に向けた内部の体制結束を狙う目的があるのではないかとの分析が出されている。
楽園企業所は朝鮮戦争期間に手榴弾を生産した工場で、1952年6月21日に金日成が直接訪問し、党員10人と『党細胞総会』を直接指導した場所だ。
人気記事：「女性１６人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面2つ目は、鴨緑江（アムノッカン）国境地域に位置した新義州一帯で大規模行事を行うことによって、中国や国際社会に向けて体制の健在さをアピールする意図ではないかという観測もある。
天安艦事件後、北に対する国際社会の冷たい視線、貨幣改革失敗、金剛山観光中断による内部の動揺などを世界中のメディアが注目しているだけに、この様な行事を通じて体制持続の可能性に対する疑問を払拭しようとの狙いだ。
最後に3代後継構築作業が安定的に展開している点を、国内外に誇示しようとする意志が伺えるという分析もある。
人気記事：「女性１６人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面北は昨年5月1日のメーデーにも『我々は勝利するだろう』が主題の野外祝砲行事を平壌の大同江一帯で開催しており、これはキム・ジョンウンの『突出した実力』と国内で宣伝した。
よって今回の野外祝砲行事もキム・ジョンウンの『非凡な能力』、『天才的資質』を集中的に宣伝を行うだろうと予想される。