ロバート・ゲイツ米国防長官は6日、「国防部が発表した核態勢検討報告書(Nuclear Posture Review,以下NPR報告書)には、イランと北朝鮮に伝える強いメッセージを含んでいる」と明らかにした。
ゲイツ国防長官はこの日、ペンタゴンで行われたNPR報告書発表記者会見で「アルカイダの核兵器に対する模索、現在進行中のイランの核計画と北朝鮮の核拡散が今回の報告書における核心的な関心事(focus)。この点が過去の報告書とは違った重要な変化」と話した。
「イランや北朝鮮の様に核拡散防止条約(NPT)を遵守しない国々は、基本的に米国の核攻撃の対象から排除しない」としこの前日のオバマ大統領の発言を再確認した。
同長官はイランと北朝鮮に対するメッセージで「規則を守り国際社会の一員になる気があるのなら、一定の責任を付与するつもりだ。しかし核拡散者(proliferator)になるとするのなら、米国はこれに対応する全てのオプションを議論するだろう」と強調した。
同長官はNPR報告書の趣旨について「長期的な目標は核から自由な世界(nuclear-free world)を作る事で、核兵器の役割と数字を減らしていく方法を提示しており、米国と同盟国に向けられた核の脅威を減らす事がオバマ大統領のアジェンダを実行するロードマップだ」と説明した。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面今回のNPR報告書で核保有国は、NPTとこれに準ずる義務を遵守するのなら米国はこれらの国家に対し核兵器の使用や核兵器での威嚇を行わない事を明示した。
同報告書に提示された五つの主要目的では▲核拡散とテロを防止▲米国の国家安保戦略において米国の核兵器の役割を減らしていく▲核影響力の減少統計を元に戦略的抑制力と安定を維持していく▲地域的抑制力を強化し米国の同盟国やパートナーを安心させることが含まれている。
この日の記者会見に同席したクリントン国務長官は「この報告からは地球規模の核の非拡散体制に新しい力を吹き込む重要な一歩だと確信する」とし核非拡散に対する強い意志を見せた。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面「核拡散と核テロを防止する為に優先的な事項の再検討を行っており、米国と同盟国やパートナーを保護する為に安全で確実で効果的な抑制力を維持すると同時に、米国の武力において武器の数字と役割を減らしていく」と話した。