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北朝鮮の市場で食料や物価が上昇している原因は、当局の外貨制限、特に中国元の統制を積極的に行ったことという指摘が出ている。

現在、咸鏡道のコメの価格は1300ウォンだ。1500ウォンまで上昇し、3月に入り全般的な市場の物価が大幅に上昇している。トウモロコシ米は800ウォン、トウモロコシは600ウォンだ。

貨幣改革当時、予想されていたインフレが現実のものとなった。インフレは、貨幣改革の上限線に対する後遺症で、北の貨幣に対する信頼が大きく失われたことが原因である。さらに、貨幣改革がもう一度行われるという噂が広まっており、住民は可能な限り外貨を獲得しようと尽力している。

しかし、外貨が絶対的に不足しており、現在中国との交易が大部分を占めているため、一番簡単に獲得できる外貨は中国元だ。だが、北当局が中国元の流入を統制していると内部消息筋が伝えた。この処置がインフレを増幅させる原因の一つとなっている。

内部消息筋が伝えた統制処置は次の3つだ。

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まず、中国から流入する中国元を遮断している。貨幣改革以後、北朝鮮の中朝国境警備隊が密輸と麻薬の取り締まりを積極的に行っている。現在、密輸と麻薬ビジネスは国境警備隊が主導している。

また、国家機密の流出を防ぐ目的で携帯電話の取り締まりを行っており、中朝間で行われていた携帯電話での取引が圧迫されている。携帯電話での注文と販売が半分以下に減少した。

市場では依然、外貨の流通を禁止している。この処置の影響で中国元の希少価値が高まっている。外貨取引のリスクが大きいだけに、追加費用がかかっているとのことだ。その分だけ、新貨幣の価値は下落する。

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この様な状況が複雑に絡み合い、住民達の間で当分の間、物価上昇を抑えることは厳しいとの見方が出ている。よって食糧難も当分は続くだろうとの観測だ。

内部消息筋は9日、デイリーNKとの通話で、「北朝鮮の経済が中国に吸収される可能性があるので、幹部が中国元の取引を禁止した」と話し、中国経済への隷属化の可能性を論じた。これが建前なのか、当局者が危機意識を持った本音なのかは明らかではない。

北朝鮮の当局が中国元の流入を統制する処置は、北朝鮮のインフレに油を注ぐ格好だ。民間の中朝間取引を許容し、外貨の使用を解禁すれば、インフレの上昇率を制限的にも抑えられるという指摘が出ている。