第61回国連女性の地位委員会(米ニューヨーク)の並行行事として17日に行われたシンポジウム「脱北難民女性:中国での困窮と人身売買」についてはすでに本欄でも言及したが、そのさらに詳しい内容が伝わって来た。
米政府系のボイス・オブ・アメリカ(VOA)によれば、2008年に脱北し、韓国のNGO・ニューコリア女性連合で代表を務めるイ・ソヨン氏は、中国では数万人の脱北女性が公安当局の取り締まりと強制送還を恐れ、息を潜めて暮らしており、人身売買の被害に遭う女性が後を絶たないと強調した。
(参考記事:17歳で中国人男性に売られ…脱北女性「まだまだ幼い被害者が大勢いる」)そして衝撃的なのは「20代の女性は4000ドル(約45万円)、40代の女性は2000ドル(約22万5000円)の『値』がつけられて売買されている」との証言である。