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北朝鮮の都市部の住民の食糧事情に対し北朝鮮内部では最近、「このままでは集団で飢える事態が起きる可能性がある」という反応が見られる。

餓死者が本格的に出ている状況ではないが、労働者が集団で居住する地域を中心に、食料不足に対する危機感が増幅しているとの反応だ。

北朝鮮の食糧難が高まっている原因は3つあると考えられる。まず、食料生産量が前年に比べ改善されていないことがあげられる。これに加え外国からの食糧援助が無い上に、全体的な流通量が不足している。

昨年4月に米1キロの価格がその前の月と比べて(旧貨幣基準)2500ウォンまで跳ね上がった例があり、春窮期を前に食糧難の危機が高まっている。

次に貨幣改革以後、物価が高騰したため、住民が受け取る月給(新貨幣基準2000ウォン)では、1ヶ月分の食料を賄うことができないことがあげられる。最近、北朝鮮の市場では米1?当たり450ウォンで売られている。

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さらに、農民が食料を市場に本格的に流さないこともあげられる。内部消息筋は、「農民の給料1年分を現金で支給したため、米を売ろうとしない」と言い、「市場の米の価格が上昇するだろう」と展望した。

農民は秋の収穫を終えて、配給された食料の一部を市場に売り流し生活必需品を購入していた。しかし当面の現金の必要に迫られていない為、米の供給を引き伸ばしているのが実情だ。2月に入り、北朝鮮当局が市場での食料取引を許可し、売買は行われているが依然として価格は不安定だ。

平安北道の消息筋は、「今のところは大多数の労働者が3食を解決している。商売が以前のように行かず稼ぎが少ないので、工場の月給だけで耐えるのは難しいだろう」と話し、「仕方なしに高利貸しから食料を借りるしかないのではないか」と付け加えた。

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続いて、「人民班や職場別に経済的に困難な方へ救済米を分けているが、これもいつまで続くか保障できない」と言い、「一部地域の糧政作業所では食料を与えられず、住民が自主的に食料を集め、救済米を作っている」と伝えた。

一部の北朝鮮機関誌で大量餓死が主張されていることと関連し、消息筋は「周辺で飢え死にする人が続出する程ではない。栄養状態が悪く病死する人がいる。これからが問題」と言い、現段階での大量餓死の主張を退けた。

北朝鮮では春窮期が始まる4月を黄色い春と呼ぶ。それだけ厳しい生活を送らなければならないからだ。北朝鮮当局が対策を講じない場合、4月以降は1日2食で生き延びるか、生き延びることのできない世帯が続出するのではないかとも予想されている。

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特に、コチェビやお年寄り、社会的弱者層から餓死者が出る可能性も考えなければならない。韓国政府もこの様な点を考慮し、透明性を確保するという条件をつけて、4月と5月に限って一時的に食料を支援するべきとの声が高まっている。