北朝鮮が8日に、「我々の人民保安及び安全保衛軍の、尊厳高い社会主義体制の転覆と内部瓦解をもくろむ者たち全ての反民族的かつ反統一的、反平和的な策動を踏みにじるための、全面的かつ強力な措置を取る」と明らかにした。
この日、人民保安省と国家安全保衛部は、『我々の尊厳高い体制と国の安全を害する反共和国狂信者を残酷に踏みにじる』というタイトルの共同声明文を出し、「最近、南朝鮮当局による反共和国体制転覆の試みは、危険なレベルを超えている」と主張した。
具体的な体制転覆の試みについては、最前線や海岸、国境地域などを通じた内部撹乱作戦、内陸地域にまで及ぶ反共和国ビラ散布行為、作戦計画5029、非常統治計画、復興対策などを挙げている。
さらに、「様々な敵対勢力の策動から、我々の社会主義制度と国の安全を守るための聖なる闘争に、白頭山革命強軍の銃はもちろん、人民保安及び安全保衛軍のすべての力量と手段が総動員されるだろう。我々にはまだ、公開されていない最先端の世界的な打撃の力量と、安全保衛手段がある」と威嚇している。
また、「南朝鮮当局は、これまでの反共和国対決狂信者や民族反逆者の苦い末路を踏襲したくなければ、民族の和解と協力、平和統一と繁栄に逆行するあらゆる謀略機高笂幕ヌの機関を直ちに解散させ、その主謀者を民族共同の名の下に葬るために、相応しい措置を講じるべき」と主張した。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面このように、国内の治安の維持や防諜活動を担当する公安機関が、異例に韓国に対する共同声明を発表したが、これは声明文で指摘されている対北団体のビラ散布や内部消息筋による情報の流出、ラジオやテレビ電波を利用した外部社会の広報活動などが、北朝鮮体制にとって大きな脅威になっていることを自ら認めたのも同様のことだろう。
また、そのような行為を傍観したり幇助する韓国政府の態度に対する不満が高まっている中、急変事態に備えた復興計画まで発表されたため、体制に対する危機感が一層増していると思われる。
今回の発浮ヘ、北朝鮮が国境を封鎖して内部情報を流出する者を取り締まったのに続き、体制内部の防諜活動をさらに強化するためにとった措置と解釈できるだろう。北朝鮮の司法機関は、年初から「体制の安全を脅かす行為」を積極的に取り締まるための50日戦闘を実施している。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面北朝鮮の公安機関を代表する組織ともいえる人民保安省と国家安全保衛部が、共同で声明を出したのは今回が初めてだ。