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国連安保理の対北制裁にもかかわらず、中国による北朝鮮への贅沢品の輸出が増えていることが分かったと、ボイス・オブ・アメリカ(VOA)放送が3日に報道した。

放送によれば、アメリカ議会傘下の研究機関である議会調査局が、最近発表した「中国と北朝鮮の関係」という報告書で、「中国政府が国連安保理の対北制裁を忠実に履行しているのか不明」と明らかにしたという。

この報告書は、「中国は北朝鮮の弾道ミサイルや核兵器の開発と係わった一部の制裁は履行しているが、二重の目的がある物資に対する輸出統制措置には消極的」と述べている。

放送は公開された資料を分析した結果、「北朝鮮が1回目の核実験を敢行した後、国連安保理の制裁決議1718号を通じて、北朝鮮に対する贅沢品の輸出禁止措置に着手したが、昨年末まで中国による北朝鮮への贅沢品の輸出には何の変化もなかった」と伝えた。

報告書は、「むしろ中国による北朝鮮への贅沢品の輸出は増加の傾向にある」と述べ、「2009年は、月平均1100万ドルだった」と指摘した。

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このような現象について報告書は、「北朝鮮の貿易業者が公開された市場で購入する贅沢品をいちいち統制することができない」と述べ、「中国政府が、贅沢品よりは安保関連物資に対する統制に焦点を合わせている可能性もある」と分析している。

またこうした贅沢品には、「キャビアやロブスターなど高級食材や洋酒、タバコ、皮製品、高級衣料品、コンピューター、ビデオ、テレビ、自動車などがある」と明らかにした。

報告書を作成したディック・ネント議会調査局研究員は放送とのインタビューで、「中国は贅沢品の北朝鮮への輸出を禁止する条項を守っていない」と話し、「北朝鮮政府が新年を迎え、労働党や軍部の核心要員たちに贈り物を与えるために、12月に贅沢品を大量に輸入した」と説明した。

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ネント研究員はさらに、中国が北朝鮮に贅沢品を輸出することを統制していない理由について、「(中国が)北朝鮮内の体制の安定を望んでいるため」と言い、「今後も中国の北朝鮮への贅沢品の輸出はさらに増えるだろう」と予想した。

また、「中国が対北制裁に甘いため、国連の対北制裁が十分な効果を発揮するのは難しいだろう」とも語った。