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北朝鮮の朝鮮アマチュア陸上協会は、第28回万景台(マンギョンデ)賞国際マラソン競技大会、通称「平壌国際マラソン」を今年4月9日に開催すると、ホームページ「朝鮮体育」を通じて発表した。

4月15日の金日成主席の生誕記念日(太陽節)を記念して、1981年から開かれているこの大会だが、外国人の一般参加が認められるようになったのは2014年からだ。

今年からは、国際陸上競技連盟(IAAF)ブロンズラベルレースとして認められるようになった。これは、参加選手や招待選手の数やレベル、テレビ放映、ドーピング検査などがIAAFが定めたレベルに達したことを示す。ちなみに日本では、長野マラソンがこのクラスに指定されている。

コースはフル、ハーフ、10キロの3種類で、フルの場合は、金日成競技場を出発し、凱旋門、祖国解放戦争勝利記念館、金日成広場、未来科学者通り、金日成氏の生家がある万景台を経て、順和江(スナガン)の橋で引き返し、ほぼ同じコースをたどり金日成競技場に戻る。

男子2時間16分以内、女子2時間38分以内の記録を持つ選手は、プロ枠へのエントリーが可能で、往復航空券、宿泊費、救急治療費が支給されるが、国別に男子1人、女子1人、スタッフ1人に制限されている。

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一方、一般参加者は3食分の食費を含む宿泊費、信任状発給料金、国内交通費、救急治療費として1人あたり1日130ユーロ(約1万5900円)の費用を組織委員会に支払うことが定められているが、実際の参加と渡航の手続きは個人ではなく、旅行会社を通じて行うことになる。

北朝鮮専門旅行会社大手のコリョ・ツアーズは、上海発の航空券を含めた2泊3日のツアーを1350ユーロ(約16万4700円)、北京発の5泊6日のツアーを1570ユーロ(約19万1400円)で、また、ヤング・パイオニア・ツアーズは、丹東発2泊3日の「ウルトラ・バジェット・ツアー」を495ユーロ(約6万400円)で提供している。

国際社会の制裁下で行われる平壌国際マラソンだが、一昨年は約650人、昨年は約1000人の外国人ランナーが参加し、増加傾向にある。ちなみに日本人ランナーは一昨年の1人から、昨年は22人に増加している。