北朝鮮の労働新聞は21日、韓国陸軍第2工兵旅団が16日から20日まで南北軍事境界線にまたがって流れる北漢江(プクカンガン)で行った酷寒期戦術訓練などの軍事訓練に対して「北侵戦争演習騒動」と非難する論評を掲載。同日、朝鮮中央通信が報じた。
論評は、「先日、かいらい防衛事業庁は『北の潜水艦発射弾道ミサイル脅威』に備えた『緊急対応能力』について宣伝し、海外から数十台の海上作戦ヘリをはじめ先端戦争装備を購入する計画を発表した」と指摘。
また、「最近、かいらい当局者らの中から『安保力量強化』だの、『挑発への備え』だのという好戦的暴言がやたらに吐かれているのと時を同じくしてかいらい軍部一味が北侵戦争演習騒動と武力増強にいつよりも狂奔しているのは無関心に看過すべきことではない」と強調した。
そのうえで、「それは朝鮮半島の緊張激化をあおり立て、情勢を戦争の瀬戸際へと追い込む危険きわまりない冒険として、北侵戦争狂風を荒々しく巻き起こし、『安保危機』を鼓吹して反逆『政権』の活路を開いてみようとする故意的な挑発策動だ」と主張した。