人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

貨幣改革以後、北朝鮮当局が税関を通って中国から入る食糧の輸入を許可したため、北朝鮮の業者が中国からの米の輸入に本格的に乗り出した。北朝鮮の買占め商店に米を仕入れている業者以外にも、密輸で大儲けをしようとしている国家安全保衛部や国境警備隊までが中国の米を狙っている。そのため中朝国境地域の都市である吉林省長白県では米が品切れ状態になっている。

長白県に居住している朝鮮族のモウんは、「北朝鮮に行く業者が米を買い占めているから、長白県でも米が品切れ状態だ。安い米は買えない。高い米も全部値上がりしている」と伝えた。

両江道の内部消息筋によると、北朝鮮政府が11月初旬に一方的に恵山-長白県の税関を閉鎖して、来年1月末まですべての貿易を中断させたという。

さらに貨幣改革の直後に、価格統制ができないという理由で、市場での食糧や日常生活品の取引きをすべて中断させたと伝わった。価格統制が可能な買占め商店だけが食糧を販売している。

食糧の配給がさらに縮小して、食糧難への懸念がより高まった。10日には両江道・カブサン郡で母娘が餓え死にした事件もあった。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

こうしたことから、北朝鮮当局は12月11日から食糧に限り税関を通じた輸入を許可したという。また、親戚訪問のために北朝鮮に入国する中国人も、食糧を持参した人は入国できる。

中国当局も、貨幣改革直前は北朝鮮に入る米に対して『事前錐瑞ァ』を適用したが、貨幣改革の後は曖昧になっているそうだ。

この2週間で中国の米が北朝鮮に相次いで入っている。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

モウんは「豆満江と鴨緑江の税関を通って食糧が大量に北朝鮮に入った。12月11日以後、 長白県では米の値段が急上昇した」と話した。

11月までは長白県の市場で米の価格は25キロを基準に、1等級は95~100元、2等級は85元前後、3等級は70元前後だった。

しかし、26日現在、3等級の場合、大量に購買することは不可能だという。1等級は120元、2等級は100元程度になっている。1ヶ月で約20%も上昇した。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

モウんは「普通北朝鮮に入る米は3等級だが、今は北朝鮮の業者が買い占めているから値段が85元まで上がった。3等級の米が上がったため、他の米の価格も上がった。長白県の人も驚いている」と話した。

長白県は気温が低いため、米を植えることができない。そのため朝鮮人参やトウモロコシ、豆、野菜を主に栽培している。最近は中国国内で朝鮮人参の値段が大幅に下落して、農民の収入も急減している。

モウんは「中国も雪がたくさん降って道路がマヒ状態になっているところが多い。内地から米が来ないと米の値段が下がらない。今の状態だと、当分の間米の値段は上がるだろう」と予想した。

長白県で米の値段が上昇している要因のひとつに、貨幣価格以後、さらに増加した国境地域での密輸が挙げられる。両江道の消息筋は、「今も恵山では税関を通じて入る米より密輸で入ってくる米の方が多い。貨幣改革以後、日常生活品の商売が禁止されたため、密輸業者みんなが米の密輸に必死になっている」と説明した。